シロアリの糞
シロアリ発見のきっかけとなるシロアリの糞ですが、それも床下にあったのでは、なかなか見つけることは難しいでしょう。ですが、窓枠や玄関などに糞が積もっていることもあります。見た目は粒状の塊ですが、アメリカカンザイシロアリのものは木くずと間違えることがありますので要注意です。
そのようなものを発見したら、すぐにシロアリ駆除の専門家の判断を仰ぐべきです。
ただし、落翅虫(らくしちゅう、羽アリが翅を落としたもの)はすぐには糞をださずに木くずのみを排出しますので、単に木くずか、と見過ごすことのないように注意が必要です。
落翅虫は体長7mm程度で、羽アリとして侵入した直後のシロアリです。この落翅虫が、女王や王となり、新たなコロニー(巣)をあなたの大切な家に作っていくのです。
さて、糞の特徴ですが、大きさは0.7~0.9mm程で、非常に乾燥しているため、糞とは思わない方もおうこいらっしゃると思います。とても硬くて、指で押したくらいでは潰れません。糞の排出位置は一定なので、掃除をしてもまた同じ場所に溜まってきます。形は一定で俵状であり、米粒に縦に筋がはいっているような形をしています。
糞の排出場所ですが、これはあらゆる場所としか言いようがありません。玄関、窓枠といった発見しやすい場所、押し入れやタンスの奥、倉庫の中で普段は見ないような湿気のある場所、家の周囲の放置されている木材や本、新聞紙を積み上げた場所、木や紙などいっさいないはずのベランダの隅で糞が溜まっているのを発見された例もあります。
家の隅々を年に1度くらいは点検し、糞かもしれないと思われるものが見つかったら迷わず専門業者を呼びましょう。あなたの大切な家を守るために、正しい判断と冷静な行動をとることです。