X線CT装置でシロアリの食害状況を検査!
シロアリ研究や駆除の技術は、日進月歩で進んでいます。じつは人間の身体の内部を精密に調べるCT装置は、シロアリの食害を知らネルために家の木材にも使用されています。
実際の研究では、アメリカカンザイシロアリが食害した木造建築を解体し、その木材をCT撮影しました。
スギの丸太を外側から食い進み、木材の柔らかい個所を狙って食べていることが映像から分かったそうです。
この調査によって何が分かるかというと、CT装置によって定期的に食害材を撮影することにより、例えば1時間にどのくらい木材を喰い進むのか、それによって木材の空洞部分の体積を算出します。それによって、シロアリの食害の量と木材の強度との関係が分かると言われています。
また、今回の調査で、シロアリの活動することによって微量のノイズが発生することが新たに分かりました。さらに装置を精密にすることで、CT装置を用いなくても木材にシロアリが活動しているかどうか、ノイズによって探知することが可能になるかもしれません。
このように、シロアリの活動を詳しく調査、研究することで、駆除の方法も進化することが予想されます。