黒アリの羽アリなら大丈夫?

大量の羽アリが飛び出してくると驚いて当たり前なのですが、シロアリの羽アリは10~30分と短い時間で、数百匹以上の大量の羽アリとなって発生します。まずはどこから発生したのかを確認することが最優先です。ただし、発生場所からシロアリか黒アリかを判別することはできません。

ですが、シロアリの羽アリと、黒アリの羽アリは発生時期が多少異なります。黒アリの場合は基本的に5~11月頃発生します。ヤマトシロアリは4~5月頃と、黒アリの羽アリ発生時期と重なることはなく、梅雨以降にシロアリの羽アリがでることはありません。

ただ、黒アリの羽アリであっても大丈夫とは言い切れません。黒アリはシロアリをエサとすることもあり、黒アリが大量発生している床下などにはシロアリが潜んでいる可能性もあるのです。心配な場合は、専門業者に見てもらうことが大事です。

不運にもシロアリの羽アリが発生してしまった時に慌てて、羽アリ発生箇所には殺虫剤をスプレーしないことが大切です。その殺虫スプレーを避けようと、シロアリは拡散し、被害を拡大してしまうことがあるからです。羽アリが出きったら終わりではなく、必ず巣の駆除を行わなければならないのです。

ですから、素人判断で殺虫剤を使用すると、その後の駆除作業に悪影響をおよぼすことになりかねません。

まずは、あせらずシロアリの羽アリなのか、黒アリの羽アリなのかを判別すること。可能であれば、ビン等の容器やビニール袋などに捕獲して、保管しておくと専門業者ならすぐに判断がつくからです。

その後の対処は専門業者に任せなければなりません。素人では巣の特定までは難しく、殺虫剤などでは駆除できないからです。

あなたの大切な家を守るために、正しい判断と冷静な行動をとりましょう。

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