日本にいるシロアリの種類

さて、世界中には、現在3000種近いシロアリが確認されていますが、シロアリといってもその働きは全くと言っていいほど違うものなのです。その多くの種類のシロアリの中で家に害するものは約80種類程度と、わずかな種類にすぎません。

日本にいるシロアリはそのうち約20種類ほどが確認されていますが、家に害を及ぼすシロアリは4種類だけです。すなわち、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリです。そのうちヤマトシロアリ、イエシロアリの被害が90%を占めています。

シロアリの主食は木にふくまれるセルロースで、朽ち木を分解し土に還すという重要な役割をもっていて、森の分解者と呼ばれています。つまりシロアリは自然界にはなくてはならない存在なのです。

では家にとっては害虫でしかない4種類のシロアリですが、ヤマトシロアリは一般的なイメージのシロアリに近いものでしょう。湿ったところを好み、家の柱を徐々に食い荒らしていきます。イエシロアリは世界でも非常に厄介なシロアリとして知られ、被害は木材だけでなく建物全体にも及ぶといわれる危険な種です。ヤマトシロアリよりも被害は甚大となりやすいです。

アメリカカンザイシロアリと、ダイコクシロアリはともに外来種です。非土壌性で、乾いた場所でも活動し、建物全体に被害を及ぼし、巣の特定も難しく駆除方法が確定されていないため、駆除すること自体が困難です。ダイコクシロアリは現在、沖縄でしか確認されていませんが、アメリカカンザイシロアリは関東以西で確認されています。

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