新たなる脅威、外来種シロアリ

シロアリにも外来種の脅威が迫っています。1つはアメリカカンザイシロアリ、もう一つはダイコクシロアリです。ただ、ダイコクシロアリは現時点では沖縄でしか確認されておりませんので、関東圏に住む方々にはあまり脅威ではないかもしれません。

ですが、もう一方のアメリカカンザイシロアリは違います。現時点では関東以西で主に確認されていますが、徐々に北に迫ってきているのも事実です。

いままでの日本でのシロアリのイメージといえば、ジメッとした床下の地面から登ってきて、家屋の柱などを食い進むものでした。

日本固有のヤマトシロアリは適度な水分がないと生きていけませんから、家屋の中を上へ侵入するためには自分たちの身体を乾燥から守るための蟻道(ぎどう)と呼ばれる土でできたトンネルを作らなければ、侵入してこないというのがシロアリの概念でした。

ところが、アメリカカンザイシロアリは、ある日突然に空中を飛んできて、いきなり家屋の二階から侵入することができるのです。また、水分が無く乾いた木材でも食べ進んでいけるのです。

これが現在日本で猛威を振るっている外来種のアメリカカンザイシロアリです。

国内では1970年代に東京江戸川区で初めて発見されたと言われています。おそらく、輸入した家具に潜んでいたものとされています。その被害は確実に広がっているのです。

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