発見が難しいアメリカカンザイシロアリ
アメリカカンザイシロアリは、乾いた木材中の僅かな水分で生き延びることができるシロアリです。 外来種で、輸入木材もしくは輸入家具に潜んで日本にやってきたと言われています。
土の中に巣をつくるヤマトシロアリやイエシロアリと違って、侵食した木の中に直接、巣(孔道)をつくり、ヤマトシロアリのような 蟻道(乾燥を防ぐための土のトンネル)を作りません。また、温度変化や環境湿度の変化にもヤマトシロアリよりも強いとされています。
ただ、侵食速度はヤマトシロアリやイエシロアリよりも遅く、住宅にアメリカカンザイシロアリが侵入してから被害の兆候が現れるまでに数年はかかるといわれます。ゆえに早期発見が困難でもあります。しかも駆除法が確立されていないために、完全駆除までさらに数年は様子をみながら対策施工をしていかなければなりません。
被害は床下や柱だけでなく、組材までおよびますので、建物全体に被害が広がっていきます。 巣は柱の中にできますので、中は空洞になってしまいます。被害箇所によっては、耐震強度が著しく低下し、アメリカ・カリフォルニア州では中程度の地震で倒壊した例が実際にあるのです。
発見が難しいからこそ、アメリカカンザイシロアリに侵入される前に予防施工しなければなりません。信頼のおける専門業者に一度相談されてみてはいかがでしょうか。